2023年7月1日付で、株式会社インターコム(以下、インターコム)は、サイクラーズグループに加わりました。サイクラーズグループは、廃棄物処理業界におけるDXへの取組みを進めており、インターコムもリサイクル工場の東港金属株式会社(以下、東港金属)と協力しながら「リサイクル工場向けIoTサービス」の構築に取り組みました。

①ビジネス課題

東港金属の破砕機で投入量とスピードが重機オペレーターによって大きく差が出ていました。本取組の第一弾として、破砕機のデータ収集、および可視化することで、重機オペレーターの作業標準化および作業効率の差異を無くすことを目標としました。

②データ収集および可視化

東港金属の破砕機の電流値をリアルタイムに収集し、破砕機の稼働状況および破砕物の投入状況(投入遅れ/空運転中)をパソコンでリアルタイム表示、および破砕機の近くに設置したパトライトで重機オペレーターに通知する仕組みを作りました。また作業場所からパトライトが見えない場合は、手持ちのスマホでもパトライト点灯色を確認できるようにしました。これらの可視化によって、従来気づけなかった課題が顕在化し、改善に繋げることが出来ました。なお、今回は電流値の可視化を行いましたが、同様の仕組みで温度や湿度など、さまざまなデータの可視化にも対応可能です。

③システム構成

破砕機の制御盤に電流測定センサーを取付け、電流値を計測するIoTデバイスを設置し、電流値データをAWSへ流通することで、AWSサービスを利用した様々な可視化および分析が可能となりました。下記は、今回作成したシステム全体構成です。

④提供サービス

IoTデバイスとAWSサービスを利用し、以下のようなサービスを提供できました。

1.リアルタイムな可視化

AWS SiteWiseのダッシュボードを利用し、パトライト点灯色/電流値などがリアルタイム(1秒間隔)で確認可能です。

2.パトライト点灯による通知

AWSとパトライトを連携し、電流値の点灯条件により、リアルタイムなパトライト点灯が可能です。

※点灯条件は個別設定可能

3.モバイル端末(スマートフォンなど)による通知

パトライトの設置が難しい、または身近な場所でパトライト点灯状況を確認したい場合、スマホを利用した確認も可能です。

今回は東港金属の破砕機をターゲットとした「リサイクル工場向けIoTサービス」を実施しました。今後は、より多くの企業様にも展開し、廃棄物処理業界のDX推進に努めて参ります。サービス料金の目安は下記の通りです。

今後掲載予定

①アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社に事例としてまとめて頂きました。
下記をクリックすると資料が参照できます。

②サイクラーズグループのニュース記事
下記をクリックすると記事が参照できます(今後リンク予定)